スペイン語〜挨拶②:別れの挨拶〜
前回は出会いの挨拶だったので、今回は別れの挨拶です。
まず出てくるのがAdiosだと思いますが(私だけ?)チリではあまり使われません。
この先長いこと会わないことがわかっている場合に使われる挨拶だそうで、逆にAdiosで挨拶をすると「もう会いたくない」ということを含意してしまうこともあるのだとか。
そんなわけで、一番使う別れの挨拶は
Chao.(チャオ)
イタリア語なイメージでしたが少なくともチリでは家族・友人間で頻繁に使われます。
家族・友人間で次に使うのが
Hasta mañana.また明日。
(アスタ・マニャーナ)
Hasta la proxima semana.また来週。
(アスタ・ラ・プロクシマ・セマーナ)
次にいつ会うかわかっている場合ですね。Hastaはuntil やtillと同じ意味です。
ちなみに、NのうえににょろにょろのついたÑはニャ、ニュ、ニョの音になります。エルニーニョ現象のニョとか。
次に具体的にいつ会うかわからないけど、近いうちにまた会うような場合、もしくは近いうちに会いたいね、という気持ちを込めた挨拶としては次のものがあります。
Hasta pronto.(アスタ・プロント)
Nos vemos.(ノス・ベーモス)
prontoはすぐに、という意味。英語のSee you soon.と同じですね。
Nos vemos.は直訳するとWe see each other.また会うよね=また会いましょう、という感じです。
もう少しフォーマルなのが
Hasta luego.(アスタ ルエゴ)
See you later.ぐらいの感じです。お店で買い物をした後、訪問したマンションを出る際にコンシェルジュさんに、など、知り合いとも言えないような人に対して言うことが多いです。
さらに、
Que te vaya bien.
(ケ・テ・バーヤ・ビエン)
Que tenga(s) un buen día.
(ケ・テンガ・ウン・ブエン・ディア)
というのもあります。
一つ目はI wish that everything goes well with you.と同じ感じ。物事がうまく行きますように!という意味です。
二つ目は良い一日をという意味。
I wish にあたる部分は省略されており、thatにあたるqueから始まっています。
一つ目はそのあとに
te: あなたにとって(目的格代名詞)
vaya bien: うまくいきますように
となっていて、主語にあたるものが定型文なので周知のこと、として省略されています。
二つ目は、日本語で「君」と呼び合うような親しい仲の場合動詞がtengas、「あなた」と呼ぶようなフォーマルな関係な場合tengaとなります。
が、チリ人はこの二人称Túのときの動詞の活用のsをきちんと発音しない傾向があるので音としては変わりません。それに自分で言う場合丁寧な方を言っておいたほうが無難なのでsなし発音で覚えてしまえばいいと思います。
発音に関してもう一つ。vayaのyの発音ですが、国によってはバージャだったりバーシャだったりします。同じことはyだけでなくllでも起こります。チリはヤとジャが半々ぐらいでしょうか。この挨拶表現だとヤが多い印象です。お隣アルゼンチンだと完全にシャになります。
ちなみに、先に相手が言ってくれた場合、
Igual a usted.
(イグアル・ア・ウステッド)
と返せばあなたもね、という意味になります。Igualを省略してA usted.だけで言うことも。
他にも色々とバリエーションはありますが、最低限これだけで生活できます(できてます)というスペイン語挨拶集でした。
それでは。