チリの交通事情その2~Santiagoの地下鉄概要~

 こんにちは。

 先日に引き続き、チリの交通事情について書いてみたいと思います。

 今回は、サンティアゴ内での移動手段について。

 

 首都なので、公共交通機関はまあまあ発達しており、以下の種類があります。

・地下鉄

・バス

・コレクティーボ(行き先が決まっていて、流しで走っている乗り合いタクシー)

・タクシー

・Uberなど白タク

 

 このうち、 あまり記事一つが長くなっても読みにくいかと思うので、まずは地下鉄の概要をざっくり書いてみたいと思います。 私が一番よく使う交通機関で、地下鉄だけでも私の活動範囲であれば大体どこにでも行くことが出来ます。といっても、私が一人で行くエリアは限られているので、網羅的な内容にはなりませんが…。

 

 さて、地下鉄についてですが、サンティアゴには現在1番線から5番線まであります。

 今現在もいくつか新しい地下鉄が建設中で、そのあたりの住宅はすでに価格が高騰しているんだとか。

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 私の行動範囲は、オレンジ(2番線)以東の赤(1番線)沿い、たまにちょっと緑とオレンジでそれぞれ2駅ほど南北に行ったりするぐらい、です。

 

 地下鉄に乗るには、bipカードと呼ばれるSuica的なものを購入するか、窓口で回数券を購入する必要があります。料金はどこまで乗っても一律ですが、以下の通り、時間帯によって変わります。

・Horario Punta(7:00~8:59, 18:00~19:59)=740clp

・Horario Bajo(6:00~6:29, 20:45~23:00)= 610clp

・Horario Valle(上記以外+週末)= 640clp

 (clp=Chilean peso、チリぺソ)

 

 bipカードは地下鉄と、次に紹介するバスでも使うことができ、チャージ方法は主に以下の3つ。他にも売店等でチャージできますの表示があったりします。

・窓口(現金のみ) 

・改札前やスーパーの店頭にある機械(現金・カード)

・オンラインチャージ(カード)※チャージ後、駅の機械にかざしてチャージした記録をカード側に読み込ませる必要あり。

 

 駅でのチケット売り場はBoleteríaという表示で案内板が出ていますし、窓口の上には青地に”Punto de carga bip!"の表示があるのですぐにわかると思います。カードも同じ配色です。新規カードの購入もこちらで可能。

 

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 新規購入の場合はカード代金1350clpがかかります。(2017年6月現在)

 Quiero tener una tarjeta bip.といってお金を渡すだけ。

 1000clp単位でのチャージのようで、私が購入したときは5000clp渡して650clp返されました。小銭が手元にあったら350clpだしておくとスムーズです。

 

 チャージの場合は挨拶してお金を渡していくらチャージしたいか言えばOKです。

 例えば5000clp札を渡して" tres mils por favor"と言えばチャージしたあとにレシート、カード、2000clpを返してくれます。

 

 チャージしてあるBipカードを持っていれば、改札にかざして、ピッと音が鳴ったらバーを回して入場します。読み込めていなければバーが回らないので、もう一度。

 どうしてもわからなければPor favor(お願いします)とだけいってカードを改札にいるセキュリティの人に渡せば何とかしてくれると思います。顔がチリ人じゃないのでわからないんだな、ということ、言葉で説明してもどうしようもないことはすぐにわかってくれますし、彼らとしても渋滞は作りたくないでしょうから。

 

  2人以上での移動の場合、1枚のカードで2回かざせばOKです。1人目がバーを回して中に入った後に、同じカードでもう一度、できちんと2人分の支払いになります。

 

 駅構内に入れたら、あとは自分の行きたい方向のホームに降りて、来た電車に乗り、目的地で降りるだけ。

 

 5~10分に1本くらいの頻度で走っているので、基本的に時刻表はありません。

 緑の5番線は、駅に赤・緑・共通、の3種類があり、赤駅だけに停まる電車、緑駅だけに停まる電車、 があったりするようですが、基本的にどの電車に乗っても目的地に行けます。

 電車のなかでは、次の停車駅のアナウンスがあったりなかったりです。プラットホームでの駅名表示はとても見づらいので、自分の降りる駅が何駅目かきちんと確認して数えたほうが確実です。

 乗換のある駅はアナウンスしてくれることが多いので、そこから何駅か押さえておくといいかもしれません。出入り口の上のスペースに停車駅一覧があることが多いです。

 万が一乗り過ごしてしまった場合には、Cambio de Andenという表示の階段で反対側のホームに行って問題なく折り返しができます。逆に、目的地について駅から出たいときは、Salidaの表示がある階段を使わないと外に出ることはできません。Solo cambio de Andenと表示された階段はホーム間を繋ぐだけで出口がないのです。

 

 

  改札を出て、地上出口への階段には大体アルファベットがふられていて、上った後どの道に出られるか、が書かれています。1番線に限っていえば、大きな道と平行に走っているので、自分が乗ってきた電車がどちらの方向に走っていったかと目的地の位置関係から出口を割り出すことができます。

 土地勘の全くない場所に行くときは、駅内の地図をみて目的地に近い出口を見つけるか、とりあえず上ってみて地上で歩き回るか、ですが、チリは南米では比較的治安がいいですがそれでもやはり日本ではないので、携帯でGoogle Mapに頼って歩く、ということはあまりするべきではありません。

 私は地下鉄の出入り口付近の警備員さんの近くで地図を確認してから地上に出ることが多いです。地上で地図が見たいときは、警備員さんのいるお店のガラスドアのすぐ手前で見るなどしています。パートナーに携帯を出すときはどこかのお店に入れ、と言われているのですが、何も買わないのに携帯を見るためだけにお店に入るのは忍びなくて…。

 

 ラッシュ料金は18:00以降ですが、学校がある地域だともう少し前からなかなか混雑しますし、ショッピングモールのあるエリアは一日中少なくない乗客がいます。乗客同士密着状態になることもあるので、携帯電話はチャック付きポケットに入れる、リュックは前に抱える、など盗難対策はきちんとしたほうが良いです。

 

 行先がわかっていればGoogle検索で乗換などすべてわかるので、自宅等で検索しておいてから出発すれば、日本の鉄道・地下鉄網よりよほど単純なので問題なく利用できると思います。

 

 電車内でおやつを販売していたり、歌や楽器の披露があったり、窮状を訴え寄付を募ったり…など日本では見られない光景もしばしば。違法なのでスルーで大丈夫ですが、結構寄付してあげているチリ人も多いです。カトリックとなにか関係があるのでしょうか。

 

 それでは。